表題は、88mm高リムのときに こうなるだけです。
この記事で4件目ですが、それ以上の意味はありません。

突然ですが、我が家たまに描いているホイールの展開図について。
バルブ穴を真上にして 正穴振りのリムで組まれたホイールを
横から見た場合、バルブ穴から時計回りに隣のリム穴のスポークは
自分から見て 向こうのフランジから出ています。
上の図は左右タンジェント組みのホイールですが、
これが後輪で フリー側から見たとすると
青のスポークはフリー側、赤のスポークは反フリー側となります。

先ほどの図から、ハブとリムの輪郭の線を
同じ長さの平行な直線になるように 縮尺を変えます。

そして ハブの線を 片側だけ折り返したものが、

ホイールの展開図です。
これはハブ~リム~ハブ型の展開図で、
作図しやすい場合であれば
リム~ハブ~リム型の展開図にすることもあります。
バルブ穴は、とくに考える必要がある場合を除き
省略することが多いです。

最終交差の1ペア4本を もう1反復ぶん描き足して、
青と赤は あとで別の意味に使うので
スポークの色を 黒に変更しました。

そこから、最終交差を通るラジアル線を
補助線として描き足します。
フリー側を青、反フリー側を赤にしました。
ラジアル線は、リムとハブの線に対して垂直になります。
他のスポークと交差せずに ハブからリムまで到達するスポークが
すべてラジアル組みと呼んでいいかというと、厳密には異なります。
少なくとも 我が家の中では。

シマノホイールの リムブレーキの前輪や、
最近では ディスクブレーキの後輪の反フリー側でやっているような
ハブ側が疎密位相の0本組みは
スポークの軌道が完全な放射線状になっていないので
0本組みではありますが「ラジアル」組みではありません。
なので これをホイールの展開図で表現すると、
ハブ側のスポークヘッドの位置を疎密にするので
横の線に対して垂直にはなりません。

話を戻します。
先ほどの図からスポークの線を消して
最終交差を通るラジアル線の補助線だけを残しました。
今回の話で注目してほしいのは、

青の補助線から見た 赤の補助線の位相は、
青の補助線の「ちょうど中間ではない」というところです。
このことを 実際のホイールで見てみます。

これは のむラボホイール8号の後輪ですが、
リムとハブの穴数が同じで どちら側の穴も均等間隔、
あと 左右同数組みです。要は「ふつーのホイール」です。

この最終交差の位相を見ると、
先ほどの展開図と同じ関係になっています。
これが左右タンジェント組みの
ストレートスポーク用のハブだと
どうなっているのか見てみます。

レイノルズの24Hハブと シマノの20Hハブを用意しました。
いずれも ひとつのフランジの突起から
2本のスポークが出るようになっていますが、
かつて これらのハブで組まれていたリムは
均等間隔なリム穴でした(←ここ重要)。


で、どちらも反フリー側の突起の位相は
フリー側の突起の位相の ちょうど中間・・・ではありません。

お客さんから88mm高のカーボンチューブラーリムで組まれた
20Hの前輪を お預かりしました。
この状態で手に入れたわけではなく
当店とは違うショップで組んだものということですが、
使いどころが無いので(じゃあなんで前輪に組んだんや)
後輪に組み換えてほしいとのことです。

使った痕跡が無いというか、輪胎を張った痕跡すらありません。
もし張っていれば 上の画像のシールが
ふんわりと浮いた状態のままでいられるはずが無いので。

アハトアハト(88mm)!

ハブはノヴァテックのストレートスポーク用のハブ AS511SBで、

スポークはピラーの黒スクエアエアロです。
ハブとスポークにホコリが積もっていたので、
ホイールバッグに入れずに放置していた期間が
それなりにあるようです。

ざっとテンションを抜いたところ、
片側のスポークが数本連続して変形していました。

変形したスポークが混じっていない側のスポークを
全て抜き取りました。


↑曲がっているスポークの向きを90°回すと こんな感じ


曲がっている側のスポークも 全て抜き取りました。

例のワードを口にしないので アーカイブに残りませんが、
リムの実測重量です。
後日に「あの88mm高リムの重量どれくらいだったっけ?」と
思い出したい方は「アハトアハト」でブログ内検索してください。
20Hのリヤハブですが、エボライトハブの20Hが廃版となって久しい昨今
シマノ11Sフリーボディのものは 本当にありません。
お客さんのほうで いろいろ探した結果、
タンゲ製かどうかは不明ですが タンゲから
HBRR-1001という 20Hのストレートスポーク用のリヤハブが
出ていたのでそれを問屋さんに問い合わせたところ、
HBRF-1001フロントハブとセットであれば買えるというので
お客さんはリヤハブしか要らないところ
セットでもいいや(仕方ない)ということで 取り寄せました。
ちなみに 前後どちらも左右タンジェント組み仕様となっています。
カタログではハブ胴の色が 銀色のものが載っていますが、
それはすでに在庫が無く 青アルマイトのものしかないというので

それを取り寄せました。

冒頭のくだりから 嫌な予感しかしませんが 続けます。

適正な長さのスポークで 片側だけ仮組みしました。
スポークのねじ山が ニップルの端面に
ちょうど隠れるところで揃えています。

うん、やっぱり無理やな。
このハブでは普通のリムに対して
ホイールを組むのは不可能です。
フランジの突起が片側9ヵ所で 36Hハブとかなら
位相ねじれを起こしながらも ギリギリいけたかもしれませんが。
位相ねじれ(0本組みのスポークの軌道または
タンジェント組みの最終交差の補助線がラジアル線から逸れる)を
承知の上で組むホイールの例としては、
36Hハブで18Hのリムを0本組みしたり
36Hハブで24Hリムを ハブ側穴飛ばしで
タンジェント組みする場合などがあります。


フランジの突起の位置関係が、片側から見ると
その ちょうど中間となっています。

ハブフランジのスリットは スポークヘッドの向きを指定した
そこそこ指向性の高い構造で、

実際に長さが合っている スポークを通すと こんな感じになります。
リム高が非常に高いので 少し内側に ずれているように見えますが、

実際に指し示している先は この位相、
つまり 完全横並びのペアスポークです。
XERO LITE(ゼロライト)などに そういうホイールはありますが、
我が家は このハブについて「均等間隔穴のリム用ではなく
完全ペアスポーク位相のリムでないと組めませんよ」という
説明を受けたわけではありません。

メーカーのサイトでも、どう見ても フランジの突起の位相は
ちょうど中間になっています。
このハブでホイールを組んだ例があるのかどうかは不明ですが、
お客さんが このハブについて調べまくった限りでは
一例たりとも見当たらなかったとのことです。
実は過去に当店で、これと全く同じフランジ形状の24Hの
赤アルマイトのリヤハブで組まれた後輪を点検したことがあるのですが、
それは反フリー側ラジアル組みで 位相ねじれが起きていないものでした。
フランジ形状が同じというのも フリー側だけに限っての話です。

位相ねじれを承知で組もうとして
最終交差を反フリー側から見て
時計回りに動かすと こうなります。

↑反時計回りだと こんな感じ
これが首折れスポーク用の汎用フランジであったなら
フリー側のスポークも含めて
ヤマアラシさん方向と反ヤマアラシさん方向で
それぞれ別個の長さのスポークを用意すれば、
まともなものかどうかは別として
ホイールの体を成すものは 一応 作れないではありません。
が、このハブではフランジのスリットの指向性が強く
スポークが かなり弓なりになるので
そこから無理やり増し締めして ホイールにするのは無理です。
汎用ハブであったとしても こんなにスポーク長さが違うのであれば
「一応 組んでみよう」とも思いませんが。

反フリー側のスポークを 位相ねじれを起こさない
完全ペアスポークに配したときの
スポークヘッドから最終交差までの長さが
ざっと45mmほどだったので、
スポークヘッドから45mmのところまで 色を塗りました。

ちょうどニップルの端面で隠れるところまで
ねじ山を締め込んだ、長さが合っている反フリー側のスポークを
この記事で4件目ですが、それ以上の意味はありません。

突然ですが、我が家たまに描いているホイールの展開図について。
バルブ穴を真上にして 正穴振りのリムで組まれたホイールを
横から見た場合、バルブ穴から時計回りに隣のリム穴のスポークは
自分から見て 向こうのフランジから出ています。
上の図は左右タンジェント組みのホイールですが、
これが後輪で フリー側から見たとすると
青のスポークはフリー側、赤のスポークは反フリー側となります。

先ほどの図から、ハブとリムの輪郭の線を
同じ長さの平行な直線になるように 縮尺を変えます。

そして ハブの線を 片側だけ折り返したものが、

ホイールの展開図です。
これはハブ~リム~ハブ型の展開図で、
作図しやすい場合であれば
リム~ハブ~リム型の展開図にすることもあります。
バルブ穴は、とくに考える必要がある場合を除き
省略することが多いです。

最終交差の1ペア4本を もう1反復ぶん描き足して、
青と赤は あとで別の意味に使うので
スポークの色を 黒に変更しました。

そこから、最終交差を通るラジアル線を
補助線として描き足します。
フリー側を青、反フリー側を赤にしました。
ラジアル線は、リムとハブの線に対して垂直になります。
他のスポークと交差せずに ハブからリムまで到達するスポークが
すべてラジアル組みと呼んでいいかというと、厳密には異なります。
少なくとも 我が家の中では。

シマノホイールの リムブレーキの前輪や、
最近では ディスクブレーキの後輪の反フリー側でやっているような
ハブ側が疎密位相の0本組みは
スポークの軌道が完全な放射線状になっていないので
0本組みではありますが「ラジアル」組みではありません。
なので これをホイールの展開図で表現すると、
ハブ側のスポークヘッドの位置を疎密にするので
横の線に対して垂直にはなりません。

話を戻します。
先ほどの図からスポークの線を消して
最終交差を通るラジアル線の補助線だけを残しました。
今回の話で注目してほしいのは、

青の補助線から見た 赤の補助線の位相は、
青の補助線の「ちょうど中間ではない」というところです。
このことを 実際のホイールで見てみます。

これは のむラボホイール8号の後輪ですが、
リムとハブの穴数が同じで どちら側の穴も均等間隔、
あと 左右同数組みです。要は「ふつーのホイール」です。

この最終交差の位相を見ると、
先ほどの展開図と同じ関係になっています。
これが左右タンジェント組みの
ストレートスポーク用のハブだと
どうなっているのか見てみます。

レイノルズの24Hハブと シマノの20Hハブを用意しました。
いずれも ひとつのフランジの突起から
2本のスポークが出るようになっていますが、
かつて これらのハブで組まれていたリムは
均等間隔なリム穴でした(←ここ重要)。


で、どちらも反フリー側の突起の位相は
フリー側の突起の位相の ちょうど中間・・・ではありません。

お客さんから88mm高のカーボンチューブラーリムで組まれた
20Hの前輪を お預かりしました。
この状態で手に入れたわけではなく
当店とは違うショップで組んだものということですが、
使いどころが無いので(じゃあなんで前輪に組んだんや)
後輪に組み換えてほしいとのことです。

使った痕跡が無いというか、輪胎を張った痕跡すらありません。
もし張っていれば 上の画像のシールが
ふんわりと浮いた状態のままでいられるはずが無いので。

アハトアハト(88mm)!

ハブはノヴァテックのストレートスポーク用のハブ AS511SBで、

スポークはピラーの黒スクエアエアロです。
ハブとスポークにホコリが積もっていたので、
ホイールバッグに入れずに放置していた期間が
それなりにあるようです。

ざっとテンションを抜いたところ、
片側のスポークが数本連続して変形していました。

変形したスポークが混じっていない側のスポークを
全て抜き取りました。


↑曲がっているスポークの向きを90°回すと こんな感じ


曲がっている側のスポークも 全て抜き取りました。

例のワードを口にしないので アーカイブに残りませんが、
リムの実測重量です。
後日に「あの88mm高リムの重量どれくらいだったっけ?」と
思い出したい方は「アハトアハト」でブログ内検索してください。
20Hのリヤハブですが、エボライトハブの20Hが廃版となって久しい昨今
シマノ11Sフリーボディのものは 本当にありません。
お客さんのほうで いろいろ探した結果、
タンゲ製かどうかは不明ですが タンゲから
HBRR-1001という 20Hのストレートスポーク用のリヤハブが
出ていたのでそれを問屋さんに問い合わせたところ、
HBRF-1001フロントハブとセットであれば買えるというので
お客さんはリヤハブしか要らないところ
セットでもいいや(仕方ない)ということで 取り寄せました。
ちなみに 前後どちらも左右タンジェント組み仕様となっています。
カタログではハブ胴の色が 銀色のものが載っていますが、
それはすでに在庫が無く 青アルマイトのものしかないというので

それを取り寄せました。

冒頭のくだりから 嫌な予感しかしませんが 続けます。

適正な長さのスポークで 片側だけ仮組みしました。
スポークのねじ山が ニップルの端面に
ちょうど隠れるところで揃えています。

うん、やっぱり無理やな。
このハブでは普通のリムに対して
ホイールを組むのは不可能です。
フランジの突起が片側9ヵ所で 36Hハブとかなら
位相ねじれを起こしながらも ギリギリいけたかもしれませんが。
位相ねじれ(0本組みのスポークの軌道または
タンジェント組みの最終交差の補助線がラジアル線から逸れる)を
承知の上で組むホイールの例としては、
36Hハブで18Hのリムを0本組みしたり
36Hハブで24Hリムを ハブ側穴飛ばしで
タンジェント組みする場合などがあります。


フランジの突起の位置関係が、片側から見ると
その ちょうど中間となっています。

ハブフランジのスリットは スポークヘッドの向きを指定した
そこそこ指向性の高い構造で、

実際に長さが合っている スポークを通すと こんな感じになります。
リム高が非常に高いので 少し内側に ずれているように見えますが、

実際に指し示している先は この位相、
つまり 完全横並びのペアスポークです。
XERO LITE(ゼロライト)などに そういうホイールはありますが、
我が家は このハブについて「均等間隔穴のリム用ではなく
完全ペアスポーク位相のリムでないと組めませんよ」という
説明を受けたわけではありません。

メーカーのサイトでも、どう見ても フランジの突起の位相は
ちょうど中間になっています。
このハブでホイールを組んだ例があるのかどうかは不明ですが、
お客さんが このハブについて調べまくった限りでは
一例たりとも見当たらなかったとのことです。
実は過去に当店で、これと全く同じフランジ形状の24Hの
赤アルマイトのリヤハブで組まれた後輪を点検したことがあるのですが、
それは反フリー側ラジアル組みで 位相ねじれが起きていないものでした。
フランジ形状が同じというのも フリー側だけに限っての話です。

位相ねじれを承知で組もうとして
最終交差を反フリー側から見て
時計回りに動かすと こうなります。

↑反時計回りだと こんな感じ
これが首折れスポーク用の汎用フランジであったなら
フリー側のスポークも含めて
ヤマアラシさん方向と反ヤマアラシさん方向で
それぞれ別個の長さのスポークを用意すれば、
まともなものかどうかは別として
ホイールの体を成すものは 一応 作れないではありません。
が、このハブではフランジのスリットの指向性が強く
スポークが かなり弓なりになるので
そこから無理やり増し締めして ホイールにするのは無理です。
汎用ハブであったとしても こんなにスポーク長さが違うのであれば
「一応 組んでみよう」とも思いませんが。

反フリー側のスポークを 位相ねじれを起こさない
完全ペアスポークに配したときの
スポークヘッドから最終交差までの長さが
ざっと45mmほどだったので、
スポークヘッドから45mmのところまで 色を塗りました。

ちょうどニップルの端面で隠れるところまで
ねじ山を締め込んだ、長さが合っている反フリー側のスポークを
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